怒った犬

有名キャラクターを被せられたチワワが激怒している1作。

そもそも「犬」というものは西洋絵画では「忠誠を誓うこと」の象徴で描かれることが多く、上部のキャラクターはドジで間抜けな役回りをすることもしばしば。子供部屋のような壁紙がそのイメージをさらに深いものにしている。

そんなステレオタイプな「犬」のイメージを無理やり被せられたのは、屋外では生きていけず、愛玩犬としてポピュラーなチワワ。目を見開き、牙を剥き出しにして激怒している姿はまるで、いつまでも良い子ではいられない、いつまでも飼い主に支配されたくないと訴えているようだ。

作者が最も大事にしているパンク精神を伝える作品である。

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